痔の病院

痔には便秘もダメ、下痢もダメ

便秘は痔の大敵と言われています。
便秘によって便通が滞ると、体内で作られた便が腸に長時間滞在することになります。
腸には便から水分を吸収する働きがあり、便が腸に滞在する時間が長くなればなるほど、便中の水分が少なくなって硬い便が作られてしまいます。
硬くなった便はスムーズな排出が難しくなり、排便時に肛門とその周辺の血管に大きな負担を掛けることになります。
便秘がひどくなって排便時に強く息まないと排出できなくなってしまうと肛門周辺の静脈の鬱血を招きます。
また、硬い便を排泄する際肛門を傷つけるおそれもあるのです。
その為痔にならない為には便秘にならないように心掛けた生活が欠かせません。
しかし便秘でないからと言って必ずしもおしりに負担がかからないというわけではありません。
特に便秘と対極にあるとも思える下痢は、実は意外と大きな負担をおしりに与えるものなのです。
下痢によって引き起こされる痔で多いのは、排便時に肛門が傷つくことによる切れ痔です。
硬い便を排出する際に肛門が傷つく場合があることは前述しました。
これを見る限り、硬い便ではない、むしろ水分を多く含む下痢の場合に肛門が傷つくというのは不可思議に感じられるかもしれません。
下痢になると便中の水分量が増し、頻繁にトイレに行くようになります。
その為普段より多くの負担が肛門にかかります。
また排便時の勢いが強いのも下痢の特徴の一つです。
特に重い下痢の際、排便をこらえようとして無意識に肛門に力が入っていることがあります。
すると肛門と直腸の境目である歯状線が緊張状態になってしまい、そこを水分を多く含む便が勢いよく通過することになります。
水が強い圧力を伴うと、時にカッターのような鋭さを持つというのをご存知でしょうか。
工業の場面などで使用されるウォーターカッターというものがあります。
これは水を強い圧力で流すことで金属すら切断できる画期的な道具です。
工業の場面においては非常に役立つウォーターカッターですが、実は下痢の際の便はウォーターカッターのような状態になっています。
つまり緊張状態に陥っている歯状線を強い勢いの便が通過することで、肛門部が鋭く傷つけられてしまうのです。
痛みを伴う切れ痔は、一度発症すると治るのに時間がかかります。
切れ痔にならない為には便秘や下痢を避け、硬すぎず柔らかすぎない適度な水分量を含む便を維持することが重要です。
そのためにはバランスのとれた食生活と適度な運動、そしてストレスを溜めない生活を心掛けるようにしましょう。

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